◆2011年11月13日~20日、福岡県「女性研修の翼」参加
28回生23人で、福祉やワークライフバランスの先進国デンマーク、スウェーデンを視察してきました。女性が社会に進出すること、責任ある仕事に就き意見をきちんと述べていくことで、社会の制度が変わり、男女ともに暮らしやすい生活になっている北欧の事例をヒントに、福岡も、より住みよいまち、幸福度の高い街を目指して公私とも心をこめて、努力していきたいと思います。
これまで女性は責任ある立場に就く機会が少なくまだまだ周囲が環境を作ったり、人材を育てたりする理解が必要ですが、なによりそのようなチャンスがあれば、気おくれしないで「はい、喜んで」引き受けることができるよう、自主的に研鑽することが求められています。
地域でも会社でも、自主的に動く人が育てば、社会は活性化します。ひとりの思いだけで動くのではなく、周囲との協調を大切にしながら進めるためには、あいさつから始まり、うれしかったらお礼を言う、悲しかったら伝えてみる。間違っていたら誤ることで思いを共有しましょう。
一緒に食べたり、同じ目的を持って企画・経験をしたりするコミュニケーションが組織を活性化し強くします。
◆継続することがたいせつ
子どもたちに残す資源や自然を大切にしたい、継続できる会社を応援するために考えたい。
会社や組織も、継続していくことで関わる人の生活が幸せになり、周囲へ貢献していくことができると考えています。なにがいちばん大切なことか、冷静に考えることができる仲間と一緒に小さなことから一つ一つ動いて行きますまいります。
◆風力発電機を人魚姫が優しくみているような像
人魚姫の像の向こうに風力発電のタービンがまわっています。このタービンは空港でも町中でも、いたるところで目に入ります。
◆市民の思いが風力発電を選択0
0射能や原発事故が怖い」という市民が増え、1985年(昭和60年)にデンマーク議会は原発を導入せず自然エネルギーに取り組むことを議決しました。
「風力こそが原発にとって代わることができる。」と風力発電の父、経済学者のブリベン・メンゴーさんが提案し、12年かけて1978年に風力発電機第1号機が完成。
デンマークには風力発電機が5,057機あり、出力は330万3000千kW。
◆デンマークの発電力構成比
デンマーク政府は、2020年には風力発電の割合を40%に引き上げる目標を立て、2050年までに国全体を100%自然エネルギーにする政策を掲げている。
◆コージュネ発電の取り組み
デンマークは、家畜の糞尿を発行させたバイオガス発電、埋め立てゴミからのメタン発電、可燃ゴミ発電(可燃ごみを燃やして発電+余熱利用による温水供給〉など、利用できるものは徹底的に利用したコージュネ(コージュネレーション)発電に取り組みエネルギー自給率を高めている。
(~女性研修の翼報告書より~)
◆トイレのマークなんてきにしたことありますか
私たちがよく見るトイレ表示は、女性が赤いスカートで、男性は黒のスーツ姿です。男女共同参画の視点では、トイレ表示の色が話題になります。そんなことを意識していた平成23年11月13日、男女共同参画の先進国であるデンマークの空港に降り立ちました。日照時間が短いので日光を出来るだけ浴びよう!と建てられた空港ビルは、壁全面が大きなガラスでした。飛行機で11時間かかりました。
「そうだ!トイレ表示どうなってるんだろう!」と思い立ちトイレに向かってみると・・・「そうなんだ!」女性と男性のシルエットが同じ形で、車いすの表示を合わせて3つ全てが、黒だったりシルバーだったり、同色で示されていました。個人的には、色分けされたものが見慣れているので、遠くからでもわかりやすいかな~と思いますが、幼いころから見ていると見分けがつくものなのでしょう。
◆スウェーデンIKEAと粕屋郡のIKEA
スウェーデンのIKEA本店でも同じことが言えました。帰国後早速福岡県内のIKEAに行ってみたところ、女性は赤で、男性は黒で大きく表示されていました。長年見慣れていたものを変えると、混乱が起きるからなのでしょう!しかし・・・スウェーデンに同行した女性メンバーは、同色表示がわかりずらかったのか、ホッとした表情で男性トイレから現れました。多様性を認める国なので特に問題はなかったです・・・!
◆女性の活用で福岡の経済は伸びます
ライフ・ワーク・バランスの関心からスカンジナビア半島を訪問したことから男女共同参画の視点を学ぶことができ、潜在能力で活かされていない日本の女性を活用すれば、もっと経済が伸びる!という考え方は間違っていないと思うようになりました!
◆ノーベル賞受賞式後の晩餐会が開かれるスウェーデン市庁舎1階のブルーホール。天井は高くハイサイドの窓から光がふりそそぐ下で視察仲間と一緒に撮影しました。